記事一覧

ハナキンのファーラウトライブですよ!

2009.02.05

ファイル 90-1.jpg

風邪ぽいです。熱はでたりしていないので、このままなおりそうですが、用心しています。

というのも明日金曜はファーラウトライブなのです。今月のファーラウトはめずらしく花金です。阿部カルテットの最強フルートマッドネスライブです、風邪薬でらりってやるかもしれませんが、たぶんだいじょうぶ??でしょう。

♪ 02/06 金曜 横浜ファーラウト(045-226-2278)
  http://www.jazz-farout.jp/ 
  20:00~ Flute Madness Live
  Fl 大本薫 PF 阿部紀彦 BS 上田基 DR 中屋啓之 ゲストVo ライカンこのみ
  ミュージックチャージ 1800円

ところで、ファーラウトは毎回お客さんがすくないのですが、非情に演奏がしやすいお店で、一番演奏に没頭できます。

フルートはライブするのにお店をえらんでしまう楽器です。非常に不利な楽器で、自分のPAモニターが十分できないと、くそみその演奏におちいります。スタジオのようにヘッドホンモニターをつけながらライブ演奏したいぐらいですw

これはなぜかというと、自分が聞こえないという以上に、ドラマーがフルにたたいているときに、フルートだと聞こえないので、ドラマーが反応できないのです。ビートの構造で、ベースの上にフルート、フルートの上にドラムがのっからないと、いい演奏にならないからです。

だからこそ中川さんなんかは、あんなにサックスでジャズれて、フルートは日本一上手いのに、ぜったいでフルートではジャズらないわけです。

まあ、そういう意味で、ファーラウトの演奏心地は満点なのです。村尾さんがピアニストだからでしょう。フルートは箱一体で名演がでるしかない楽器なので、頭が下がります。

私のファンの方々が、ファーラウトでの集客をみて心配してくださって、あちこちで宣伝してくれているのですが、ジャズは評論家から火がつくしかない独特の世界なので、たいへんです。

ジャズという音楽は、ちょうど雑誌ジャーナリズムの進歩とシンクロしていたので、評論家がメジャータレントをしかける、というのが今でもあります。つまり専門ジャーナリズムにのらないとだめなのです。一般メディアにのっても、評論家はそっぽむきます。これは日本よりアメリカのほうが強いです。

ところが日本の評論家は、録音芸術を論じる人たちなので、お金のかかった新譜に注目するだけだからこまったものです。暴露すると、日本でメジャーになりたければ、1000万ぐらいギャラを用意し、チックとかハンコックとかキースあたりにたのんで、レコーディングし、数百万ぐらいかけてメジャーで流通させると、だれでもメジャーになれます・・・家一軒より安く上がります、円高だからチャンス!w

ご指摘のように、横浜だとドルフィー、バーバーバー、エアジン以外は、アマチュアもでてしまう店ということで、評論家的なリスナーがよりつかないというのが定説なんですが、ファーラウトはもっと自由な空間です。

わたしはというと、べつにお客さんをエンターテインするコマーシャル音楽をやっているつもりがない。ただ自分が演奏で気持ちよければよいだけなので、その気持ちよがっているところを、みたければどうぞ。その代わり、御代はいただきます、ってなもんです。