記事一覧

フルーティストの陥るバロック性

2012.02.02

ファイル 178-1.jpg

フルーティストの陥るバロック性から自由になるためには?

ニーチェの著者性と同じように、西欧音楽の作曲家VS演奏者というアカデミズムから、音楽の主導権を奪うのがジャズなのだが、#フルート の生徒さんにはこれが大変難しい。

#フルート はカヨワイ楽器だ。そのため、バロック的に書かれた音符を、正確にアティキレーションするのが、フルートの練習の殆どといっても過言ではない。そのため、他の楽器以上に、フルートの生徒さんは音符から逸脱することに抵抗感がある。

本来、#ジャズ は書かれた音楽をフェイクして、書き手から主導権を奪おうとするが、#フルート ではそれはか弱さ、自信のなさとして感じられてしまう。そのためフルート奏者は、ジャズでもラインをバロック的に想定して正確にアティキレートしようとしてしまう。

どんな楽器でも練習とは音のイメージを掴むことで、管楽器ではとくに音のイメージがはっきりしないと、音を出すこともできないはずなのだが、#フルート ではこのバロック的なアティキレーションというイメージが強く、そこからの逸脱には精神的にもかなりの抵抗感があると思う。

つまり#フルート奏者 には、トラッドも、パーカーフレーズも、マイルスも、コルトレーンのシーツオブサウンドも、なにもかもすべてバロックに聴こえてしまっている。この音のイメージを変換しないと、まず#ジャズフルート にならない、ということを知っておいて欲しいと思う。

殆どのクラシックのメソッドは独奏の練習まで。他の楽器でもそうだが、とくにフルートは独奏しかできない人を育てやすい。そういう古典的な教育法だというのを自覚してほしい。ジャズはポリフォニックなやり取りの音楽。独奏ができるだけでは、フルーティストの陥るバロック性からは自由になれない。

簡単に言うと、一人で練習するな、バンドとヤレって、だけの話なんですけどねー(^-^)/ @LitoSnowfield サックスの場合もですが、クラッシックとジャズでは奏法が…目指している音が違うからですが…全然違うようですが、フルートでももそうなのでしょうか

そうそう、まあもうちょっと穏便だけどwww でもそうすると、たとえは悪いけど、バロックの裏がきこえてくるのよねー、MJQのジョン・ルイスのピアノ、バロックに聴こえる?(^-^)/ @LitoSnowfield あ〜…殴り合いのすすめでsune…失礼しました(*^o^)>

バロックって装飾音以外はすべての音符をしっかり演奏するっていう、古典的な音楽と定義できるかもね。バロックを対立項とするとジャズなんてすべて装飾音だw @LitoSnowfield バロックとは何か?…と問われると困りますが(笑) > その裏とは…どのようなものなのでしょうか?

もっと極端に言うと、このメルドーhttp://www.youtube.com/watch?v=M-T3oUGDas0 バロックかどうかなんてどうでもいい。逆説するとバロックって本来はこういうドライブ感の音楽だったはず。でもフルート奏者にはそう聴こえてない人が多い。(^-^)/ @LitoSnowfield

そうなのよ。ところがフルート奏者にはバロックというのは正確に音符を再現するためにあるように聴こえるというか。たぶん他の楽器にはないフルート奏者独特の聴覚。私にすらそういうふうに聞こえるからね。@LitoSnowfield 。バロックの時代やそれ以前は即興性がとても強い印象です。

たぶんね、バロック性、装飾音、フェイクの関係性で私が言ったことがピンと来る人はみんなフルート奏者なのだ。フルート吹いたことない方には何の話してるか多分わからないはず。フルート奏者以外には違うこととして聞こえてると思う。(^-^)/ @LitoSnowfield

たぶんLito Snowfieldさんのように、サックス吹いていて、フルート音出したいという流れの方だと、じつはそのあたりあんまり意識しないで境目こえられちゃうから、フルートから始めた人より、みょうな独奏のドツボに陥らないという・・・(^-^)/ @LitoSnowfield