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スタジオ真裏の時代遅れの公共工事で

2011.02.06

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夜型でないジャズミュージシャンほど気持ち悪いものはない。もちろん私も、午前中はまずベッドの中にいないと、演奏も体調も崩すんですが、現在住居を兼ねているスタジオの真裏に茅ヶ崎所有の空き地があり、そこに公民館と保育園をたてるのだそうで、その工事が年明けからはじまりました。

どうにかこれまでは、それほど騒音という感じもなく、午前中でも寝ていられたのですが、土曜日から重機が入り、本格的な杭打ち工事の工程に差し掛かったようです。

とにかく、土曜日は朝からずっと地震のような振動にみまわれていました。

それが明朝から当分本格化するようなのです。

それで、うちのジャズフルート教室は、午後遅くから夜間まで、というのがパターンだったのですが、この一番すさまじい工事の時期は、夜遅くというバージョンをやると、早寝して早起きできなくなる。

それでまだ今月来月予約いれていない生徒さんにお願いですが、この期間だけ、いつもより早めのレッスン開始時間に、調整したいとおもっています。

これじゃ精神体力とももちません。

それにしても、茅ヶ崎市といえば、大企業の工場の大量転出などで、財政難がますます深刻なはずなのに、なんと耐震性を理由に、市役所と、さらに豪華なことに市民ホールまで、全面的に立て直す工事をやっている。

そして、とってつけたように、うちの真裏の鳩さんのいこいのばだった空き地をつぶして、わけのわからない公民館と保育園の複合施設を建てるらしい。

茅ヶ崎は心の街だからなんだそうですが、私からみると茅ヶ崎といえば土木というイメージだったので、案の定という感じ。施工は湯快爽快でブレイクした地元の亀井工業。家のすぐ先に社長の豪邸が広がっています。お殿様みたいですね。ヨーロッパにもお城を一つぐらいいかがですか? なんならご紹介しますよ。スイスのプライベートバンクとかもぜひどうぞ。

財政難もそうですが、よくいわれる話に、茅ヶ崎南口エリアの、保存樹林とか空き地というのが、どんどん民間によって潰されていく。それを公共工事でさらに助長するという、茅ヶ崎市の心はいまいち理解できない。

さらに、茅ヶ崎の郷土史に詳しい知人によると、茅ヶ崎には明治以降、様々な文化史跡がある。しかし、茅ヶ崎市という行政サイドは、そういう史跡や文化ということに、頓着なく、どんどん区画整備したりするどころか、郷土史を図書館に正確に保存するという事業にも、なるべく予算使いたくない、そんな価値観でいっぱいなのだそうです。いわゆる非文化的な茅ヶ崎市というニュアンスがひしひしと伝わってきます。

茅ヶ崎市といえば、加山雄三で有名なパシフィックホテルが破綻した時代に、西武が海岸にヨットハーバーや一大リゾートホテルを建てる計画があったそうですが、そういうものをつくるとなると、葉山マリーナや逗子マリーナや披露山の鎌倉市や逗子市とちがって、すぐに怖気づく、というのは有名な話。

なにしろ、一昨年東横インができるまで、ビジネスホテル一つ、茅ヶ崎市にはなく、工場が多くて出張で来るビジネス客がいるにもかかわらず、宿泊はとなりの平塚か藤沢にいかないと、できないという妙な街だったのです。どうやらパシフィックホテル破綻によるホテルトラウマとか、開発トラウマがあるらしいのです、茅ヶ崎市には。

にもかかわらず、工場の誘致はすさまじく、茅ヶ崎の北口は工場だらけだったわけです。それがこの経済のグローバル化で、工場がどんどん中国などに移転してしまう。ざまあみろってかんじよね。時代遅れの政治するとそうなる。

それでいま北口は工場跡地に巨大なマンションの誘致ブームになっている。ある工場跡地は土壌汚染が深刻で、マンションたてられないのでは、といっていたのに、大手不動産がリゾート地のようなライフスタイルを、とかいう取ってつけたようなキャッチコピーで高級マンションを建設中です。地元の人は怖がって住むどころか近寄りもしないエリアなのに、アセスメントとかいって非科学的に誤魔化せたらしく、東京人をたぶらかす魂胆らしい。

たぶん、それで住民が増えて税収が増えると当て込んだとしかかんがえられないのだけど、やたらと今、茅ヶ崎市は時代遅れ甚だしい箱物行政ラッシュになっています。

財政難なら財政出動、というマクロ経済の応用のつもりなのか、経済学や物理学の法則が茅ヶ崎市だけ違うのか、かなーり理解に苦しみます。

心の街茅ヶ崎って、なんかとってつけたような言い方をするのも、かなーり気にくわないのですが、ほんと茅ヶ崎の議員や行政はセンスないね。とても首都圏とは思えない田舎者丸出しで、東京生まれとしては、もう我慢の限界なんですが・・・w だから辻堂の人間に、茅ヶ崎は土地柄が悪いとかいまだに言われるのよ。