明治以来、日本の音楽教育は、情操というよりは実学的な色彩が強かった。他の楽器では、こうした強迫観念も解消されているように思えるが、なぜかフルートでは根深く残るようだ。それはフルートが、他の楽器よりも、か細く油断できない、楽器の中では特殊な存在だからなのかもしれない。
クラシックの先生は、まず正確に正確にと指導する。こうした音楽を萎縮させる指導では、20世紀の音楽であるジャズには、まず辿りつけない。それは楽器の基礎はクラシックという単純な問題ではない。フルートだけがいつまでたってもバロック時代に踏みとどまりたいかのようだ。
私のレッスンでは、フルートの音色を硬直させる、日本的指導をまず解きほぐすことから始まる。心の赴くままにフルートで音楽をする。それを指導できないフルート教育は、日本の近代が抱えた偽物らしさ、そっくりだ。
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sunamajiri 大本薫 Kaoru Ohmoto
ジャズフルートの生徒さんのレッスン終わり。みんなクラシックの先生にがんじがらめにされていて、それを解かすレッスン。初回だった方は村松のショールームでジャズの先生につきたいといったら、ヤメなさいと怒られたという。それが私とレッスンするとみんな楽しい、と音楽の喜びを噛み締める。
8時間前
sunamajiri 大本薫 Kaoru Ohmoto
#fluteの生徒さん「クラシックの先生が正確に正確にと厳しかったのに、ジャズのレッスンではこんなに自由で楽しい」。狭い狭いフルートの世界から脱出できると、音楽の海原がみえてきて、みんなすごく嬉しそう!(∩´∀`)∩ #jazzflute
28分前
sunamajiri 大本薫 Kaoru Ohmoto
日本の笛吹きはみんなクラシックの音にがんじがらめにされている。昨日が初回の生徒さん、以前、村松で#jazzflute習いたいと相談したら、やめなさいと説教されたらしい。それほど#fluteは、クラシック奏法で呪縛されている。私のレッスンは、まずそれを解きほぐすところから始まる。
18分前
sunamajiri 大本薫 Kaoru Ohmoto
なかなか他の楽器の人には理解されないが、フルートは殊に日本では、正確なクラシックの音色という強迫観念の虜。ジャズがもたらした音楽の自由には手も足も出ない。か細いフルートの音色では、演奏の正確さにも気が抜けず、音楽の広い楽しさをイメージすることもできない。つまり勇気の問題。
1分前
RumbaGK 一がつく
sunamajiriがリツイート
クラシックの各種教則本は楽器奏法取得には大変すぐれていると思っているのですが,日本だと教育法の取り込み方を間違ったり表現技法(?)を消化しきれていないんでしょうかね. RT @sunamajiri: クラシックの先生は、まず正確に正確にと指導する。こうした音楽を萎縮させる指導では
27分前
sunamajiri 大本薫 Kaoru Ohmoto
@
教則本が基本はそうなんですが、フルートに特殊な事情がありそうですね。たとえばジャズの正確さはリズムの方、あとは極端にはフェイクだけれど、フルートはか細すぎて、まずきっちり正確にと意識させられる楽器なのでしょう。それで他の楽器のようにフェイクがしづらくなるらしい。@RumbaGK
16分前
sunamajiri 大本薫 Kaoru Ohmoto
@
おお、私も話ズレるけど、へたでも肉声で歌えないものは、吹けないっていつも生徒さんにいうんだけど、フルートだけで何もかもと考えると、音楽の幅が狭くなる。フルートを相対化するほうが私向き。@RumbaGK 留学していた知り合いの話では「ド ド ド ド」って歌うだけでもいくつもの表現~
10分前
sunamajiri 大本薫 Kaoru Ohmoto
@
おお!いわゆるフルートの先生につくとフルートの人は音楽が下手になるからねーw@nakannoyo フルートをやっている人は沢山いますが、音楽が出来ている人は他の楽器の人から見たら少ない印象のようです。そして私が楽器を再開させた頃ギターの人にレッスンしてもらうよう勧められました。
1分前
MIXIに転載したこの日記へ頂いた返信にレスしました。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1737698072&owner_id=6746584
◆2011年06月16日 18:36
>Sonoreさん
こんにちはー。モイーズファン(^^ゞ
>笛吹きさんたちの言う正確は音楽的には最も非音楽的な面もあったりします。
はじめに楽器ありきか音楽ありきか、という話を前日記に書いたのですが、http://www.sunamajiri.com/blog/diary.cgi?no=125
フルートの人にとっては、どうもはじめに音楽ありきが、とっても難しいようですね。
>油断するとバロックや精霊の踊り専用楽器に回帰したがる、めんどうくさいフルートという楽器でJazzを演奏する醍醐味って何なのか?を知りたくなりました。
ジャズの醍醐味なら、たぶんフルートをふつうは選ばないのかもしれませんが、はじめにフルートやってると、フルートでもジャズができるという醍醐味は、人に伝えたくなってしまいます。
「バロックや精霊の踊りの専用楽器」。一言でまとまってしまってますね。ジャズでも、フルートはバロックはないにしても、精霊の踊り系、つまりアレンジャーにとっては異音を奏でる音色だし、フルート奏者もひけらかそうとすると、異音でごまかして目立とうとします。日本では中川昌三さんあたりは、異音の天才(^^ゞ
◆2011年06月16日 18:38
>ニャさん
沖縄いいねー、とってもうらやまなのだ。ジプシーさんと合流したみたいだけれど、ジプシーは音楽復帰しそう?
解きほぐすレッスンがんばりましょう。フルートの人だけ、音楽界の変人になっちゃうよー、なので(^^ゞ
◆2011年06月16日 18:42
>てっちんさん
>良い音で、吹けると超気持ちいいので、私はなんとか正確に吹こうとしちゃいますね
>フルートでジャジーな表現が出来そうにないな、私では。って思ってしまったり
フルートにとっての表現の幅が、ジャズにとっての表現の幅とは異質、というのがありそうですよね。リズム楽器がいると、フルートは一本調子に聴こえ、異音(効果音)で目立つしか、メリハリ(表現の幅)を出せなくなってしまう。でもその結果、バロック以外はやらないフルートになってしまうので、とたんにジャズを降りてしまうみたい。
私なんか、リズムがいようがいまいが、ふつうにフルートだということを意識しないで、他の楽器の人とおなじに、ただジャズをしてるだけなんですけどね。ただリズム隊には虐待されますw