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ポピュラーフルートレッスン 大本薫ジャズフルート教室

世界語でしゃべるポピューラーフルートレッスン
メロ譜のフェイク法から(入門)〜ポップスフルートのスタイル指導(上級)


◆歌詞より気持ちよいメロディー

メロの気持ちよさだけになること。それがPOPSです。カルチャルスタディーズでは、日本は、サザンオールスターズで「ポップスの時代」になった、といわれます。それは、ドロドロした歌詞に束縛されず、純粋にメロディーやビートの心地よさに、やっと日本人が徹すことができるようになったからです。

いま、茅ヶ崎に移り住んで10年ちょっとですが、この能天気な湘南の土地だからこそ、音楽が吹っ切れたのだと、実感がもてます。

とにかく、ポピュラーはメロディーの宝庫。インストのなかでも、メロディー楽器のフルートが、マッチするのは当たり前。だからこそ、最近は生演奏や、スタジオの仕事など、ますますフルーティストの出番が増えています。


◆ポピュラーフルーティストに求められるもの

しかし、残念ながらポピュラーフルートに必要なメソッドは、確立されているとは言えません。とくに楽器店系のレッスンでは、ポピュラーといってもメロ譜をそのまま吹くだけ。レパートリーは増えても、それだけではポピュラーフルーティストになれた、とは言えないのです。

さらに、ラウンジなどで吹くフルーティストも、クラシックのように譜面どおりに、元メロを吹いています。こうしたフルートは、ポップスの原点からすると失格なのです。

日本ではやっとポップスが根付いた程度ですが、アメリカではジャズのスタンダードである、ガーシュインのソングブックも、立派なポップスでした。それを演奏するインスト奏者は、決してメロ譜や元メロを演奏して、喝采を浴びたわけではなかったのです。

ポップスは、歌詞のある音楽です。フルーティストには、ボーカリスト以上の表現力が求められるのは、いうまでもありません。その意味で、日本ではポピュラーフルートは、非常に遅れているといわざるを得ません。


◆メロ譜どおりに吹けるだけでいいの?

ポピュラーフルートは、ソングブックの譜面どおりに、メロディーを吹くものと思っていませんか? それではいつまでたっても音楽の世界が広がっていかないですし、一人前のポピュラーフルーティストになることはできません。

ソングブックは、フェイクブックという別名があります。フェイクとは、メロディーを崩すことですが、そうしたアドリブの要素を身につけないとなりません。

楽器店などの軽いレッスンでは、メロ譜を譜面どおりにふけて、OKとなりますが、それはレッスンのためのレッスンで、上達はなかなかむずかしいでしょう。


◆メロの緩急を捉えて自由なフェイクを

では、アドリブに必要なのは何でしょう。メロ譜のフェイクで、必要なのはfill in(おかず)の要素です。メロディーには、音が動く場所と、ロングトーンで音が伸びたり、あるいは休符になったり、音が止まる場所があります。

こういうメロディーの緩急を感じ取り、自然にメロディーにfill inをかけるようになるのが、ポピュラーフルートの第一歩なのです。これは、楽器店でのレッスンでは、あまり重点が置かれません。

メロディーからいったん離れたところから、メロディーラインのどこかに、タイミングよく戻る、ということ。それがFill Inですが、その原点は、コールアンドレスポンスです。


◆Fill Inからアドリブの突破口を開く

現在のポップスの源流も、ジャズやブルースなのですが、トラッド時代のジャズは、アンサンブルのためにコールアンドレスポンスを発達させていました。

モダンジャズになって、アンサンブルでやっていたコールアンドレスポンスを、ソリストが独演するようになっていきました。その基本は、メロディーに対するFill Inなのです。

まずポピュラーフルートのレッスンでは、お好みのTUNEを研究しながら、自由にFill Inをできるようにしていきましょう。このことで、メロ譜(元メロ)との、一定の距離感覚がつかめるようになり、本格的なアドリブへの突破口に、自然と近づいていきます。


◆アドリブの中身のための練習法

フェイク、フィルイン、コールアンドレスポンス、といったポピュラーフルートの3大要素の技法を、どんどんグレードアップしていきましょう。

そのためのフルート自体の技法をマスターしていきます。

まず、いわゆるスケールの理解と、スケール練習の実際が必要になるのですが、そのための日課練習のカリキュラムの作り方を、徐々にアップグレードしていきましょう。

また、グルーヴの本格的な理解とレッスンを、フルートで実践していきます。ONノリ、OFFノリ、縦ノリなど、ミュージシャンが口にするグルーヴの違いや仕組みを、マスターしていきます。


◆聴音力を引出すためのペンタトニック

「アドリブ力」の本当の基本は、聴音力です。アンサンブルで相手のコールにレスポンスするためには、リフの出だしの音程が、相対音感で聞き取れないとなりません。

この聴音力のアップが、元メロからアドリブを自由にします。では聴音はなぜ難しいのでしょう?

それは、ドレミファソラシドという7音階(ダイアトニック)が、もともと機能和声(コード進行)を前提とした音階だからです。ドレミファソラシドの相対音感は、コード進行の聴音が前提になります。

それに対して、音楽の元素はペンタトニック(5音階)といわれます。一般的なペンタトニックは、ドレミソラです。

世界中のほとんどのフォークソングが、このペンタトニックで出来上がっています。人間に自然と浮かぶメロディーは、ペンタトニックが基本です。

実際、ブルースのコールアンドレスポンスも、ペンタトニックのリフの掛け合いです。このペンタトニックを中心としたレッスンで、Fill Inからはじまるメロディーフェイクの力を、より自由にしていきます。


◆アドリブ力でお好きなナンバーを

こうしたアドリブ力のレッスンを通じ、どんなTUNEでも、自分語でメロディーフェイクし歌えるようになる、それがポピュラーフルートレッスンの目的です。このようなレッスンは、楽器店系のレッスンではまず得られません。

お好きなナンバーを、じっくりフルートで研究してみることをお奨めします。

ラウンジプレーヤーから、結婚式場でのセレモニープレーヤーなど、生演奏の機会の多いポピュラーフルーティストの腕前を、単に譜面を読むだけのレベルから、パワーアップします。



教室システムの詳細は、教室システムのページをご覧ください。



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