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生徒さんのジャズフルートレッスン遍歴

2010.09.17

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ピグで、北関東?にお住まいで、ジャズフルートのことすごーーく詳しい方で、レッスンにきたいよー、といっている方とチャットしていて、みなさんジャズフルートのレッスンにありつくのに、ご苦労されてるのだと、改めて痛感。

それにしても別の生徒さんのお話ですが、私は怖がられてるみたいで、それはショックなのです。かわいいのにねーwww

ちょっと編集してチャットログを公開!

(20:33) P子: こないだレッスンの話してたら
(20:34) P子: フルートでジャズ吹きたいなと思った最初から、いざはじめるまでの七転八倒ぶりを思い出して苦笑いしちゃいましたw

(20:34) かおる♪: なんかみんなそうなるみたいね

(20:35) P子: とりあえずジャズフルートと名のつくライブに足を運びまくったですww

(20:36) かおる♪: ジャズフルートと銘打ってるのがぜんぶジャズじゃないのが相場だから・・・ww

(20:36) P子: そなんですよ^^;

(20:36) かおる♪: うそばっかだからあれww

(20:36) P子: 素人のワタシごときが言うのもなんですがソウナンデスw
(20:37) P子: アレー?アレー?って感じが多くて。。

(20:37) P子: 体験レッスンで何人かフルートの方のとこもいったんですけど結構衝撃的な方もいてww

(20:39) かおる♪:衝撃的? どんなん?w

(20:39) P子: ぁ えーとですねぇ。。
(20:40) P子: あの方はピアノが弾けないのに伴奏をしようとしてくれたんですねたぶんw
(20:40) P子: そのピアノが壮絶で。。

(20:40) かおる♪: ああ、某KNさんか?ww

(20:41) P子: なんでワカルですか?w
(20:42) P子: いつもはライブなり音源聞いてから体験もいってたんですけど
(20:42) P子: 某Kさんは音源聞いてなかったんですよ。。

(20:42) かおる♪: そこの生徒さんうちにきてるのよ、それで同じ話きいたww 私は音源きいただけだけど、ジャズといわれれば、そうなの?ってかんじだったよwww

(20:42) P子: でも名前結構出てる方だしそれなりのことはあるんだろうと

(20:43) かおる♪: うーん、彼女のフルートは、私が聴くと、なんちゃってジャズみたいに聴こえるからなー。伴奏してレッスンって、何か意味あるんだろうか?^^

(20:43) かおる♪: アメリカで、管楽器の個人レッスンといったら、管楽器同士でチェイスがあたりまえ、自分は管楽器吹かずにピアノで伴奏というのは、きいたことないw

(20:43) P子: むしろ先生の音とか聞きたいので

(20:44) かおる♪: 私はレッスンではフルートを吹いて教えたいから、ピアノで伴奏はしない。

(20:44) かおる♪: そうそう、日本の先生はなぜかピアノで伴奏したがるのよね。とくにフルートの先生に、そういうタイプが多い、ってのはよくきくねー。

(20:44) かおる♪: たぶんフルートではジャズにならないけど、ピアノでジャズおしえてるつもりになってるだけなのかな、と実は思ってたww

(20:45) P子: Nさんの体験レッスンもいったですょ。。
(20:45) P子: いあ それが。。。
(20:45) P子: ライブいって、さすがクラシックも吹いてるだけあって基本に忠実?というか
(20:46) P子: そんな気がしてライブのときに直談判したら

(20:46) かおる♪: うちのお弟子さんで、Nさん追っかけがいましたねー。Nさんは現代音楽の第一人者だから、ふかーいところをやってくるといいよ、っていったんですが、結局ジャズはなかなかレッスンにならないそうです。深すぎるのかな?

(20:53) P子: レッスン部屋に一緒にいるのがつらい方もいたし。。w

(20:56) かおる♪: どうつらいの?

(20:56) P子: なんていえばイイカナ。。
(20:57) P子: たとえが悪いんですけど
(20:57) P子: ナンパとかされそだなーみたいな。。。w
(20:57) かおる♪: ああwww もてていいわねーww

(20:59) かおる♪: わたしなんかレッスンが厳しそうとか先入観でみられちゃうみたい。
(21:01) かおる♪: 先日、千葉から初レッスンいらしたかたも、ずっとYOUTUBEとかみてて、レッスンに来るのに踏ん切りつかなかったみたいなんですが、

(21:03) かおる♪: YOUTUBEみてたら、うちの生徒さんといっしょにやってるブルースがあって、わたしが生徒さんに優しそうに接してるから、だいじょうぶかなー、とおもっていらしたんだそうです。
(21:04) P子: ブww
(21:05) かおる♪: そんなに私怖そうにみえるんだとしって、ちょっとショックww
(21:05) P子: それはナイですよwwww

お弟子さんたちのほほえましい光景

2010.09.09

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突然秋っぽく涼しいですねー。

最近、うちのジャズフルート教室、やたら遠方からのお弟子さんが多いです。一番遠い方は北海道だったりしますが、関東の方も、遠くは茨城、みなさん電車を二時間とか乗り継いでいらっしゃるんですが、今日は、木更津のかたと、立川の方が、入れ替わりでした。

そのお二方が、私のレッスンの後、熱心に、お弟子さん同士でおしえあっている光景が、とってもほほえましくて、思わずパチりしてしまいました。

なお、10月後半ツアーではないですが、久々にヨーロッパへいきます。その予定がなかなかにつまらなかったので、9月~11月のライブスケジュールをいれそこなっていて、暇です(笑)。

モントルージャズフェスの委員で、ボーリバージュ

http://blog.goo.ne.jp/kero0211jp/e/853ff9aaefe6adef293eee80a821cfd6

というジュネーブで15代つづく老舗のホテルのオーナーが部類のジャズ好きで、家族ぐるみのお付き合いをさせていただいていて、そのかたが、フランス領にもっている、古城にあそびにいきます。そのお城にすみたいのだけれど、冬は寒いらしくて、冬になる前に遊びに行きます。

パリとジュネーヴもよりますので、そっち方面の方あそびましょう!

あの手のフルートはねー、具合悪くなっちゃうんだww

2010.08.22

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昨日の夕方、生徒さんのレッスンがおわって雑談してたら、てっつからめずらしく着信。

伊勢原のジャズフェスの仕事にきてるらしいが、フルートの新平氏がゲストできているけど、どうなん?って電話でしたww

ああ、あれは団塊ぐらいの、バークリー帰りだから、注目されたけど、ジャズというわりにはラテンしかやらない、フルートはクラシカルで華麗だから一見うまくきこえるけど、わたしは聴いてると具合悪くなるからだめ、新平氏のお弟子さんが数人、弟子入りさせてください、ってうちの教室にきてるよ、何の曲やってたの? といったら、

やはりラテンナンバーを数曲ふいてギャラ15万ぐらいだったそうだが、途中ですぐに飽きたから、酒のみにいってしまって、電話してきたらしいwww

電話口で、井上新平のフルートが後ろからきこえてきて、それだけで私、なんか具合わるくなりそうでしたww ああいうフルート苦手なのよw

てっつによると、「> フルートって心地いいけど聴かせるのは大変な楽器だと思いましたよ。
> そう考えると大本さんはスゴイなと今更ながら思いましたねw」

なんだそうだ。最近、フルートだけでライブというの、非常にたいへん。一発芸で一曲だけ、ゲストで華麗に、というのなら聞かせられるんだけど、フルートというのはいかんせん単調。

生徒さんとも、ギターとデュオでボサとか、BGMというのなら、かえってよいが、フルートだけでライブというのは、お客もあきるが、やってるほうもあきる。なんてはなしをしていました。

私自身、そういうライブききにいったら、たぶん飽きるだろうからなー。とくに、新平派のフルートは、すぐにラテンとクラシカルなフルートに逃げる。

クラシックといっても、ヒューバートローズぐらい傑出してるなら、きけるのだが、ただ超絶をひけらかすだけのクラシカルなフルートで、ジャズナンバーを、ラテン風味、とかいうの、わたし聴いてるだけで具合悪くなるんですがwwww

と、その後、生徒さんとご飯して、スタバにいったら、生徒さんが、お、ヒューバートローズがかかってる?というので、耳をこらしたら、たしかにヒューバートローズがスタバの店内で。

生徒さんによると、そのアルバムを職場のBGMでかけたら不評でまいったというのです。外資系で外人さんとか多い職場らしいですが、フルートのスムーズジャズなんて、スーパーマーケットミュージックで、安っぽくてきいてられない、とかいわれたそうだwwww

ヒューバートローズですら、そんなかんじだからなー。新平ちゃんのフルートは聴きたくないなーwww フルートがきらいになっちゃうよwww

ところで、このまえスタバの店内で、エリックドルフィーのフルートがかかっていた。すごいアヴァンギャルドなのに、なぜかスタバで聞くとクールでサウンドしてるww 反骨のエリックドルフィーも形無しでしたwww エリックドルフィーがスーパーマーケットミュージックといわれる日もちかいのかしら? うーんどうだろうwww

アメーバのジャズフルート大好きぐるっぽ、というのをやってるんですが、そこに参加申請していただいた方のアメブロみたら、中川昌巳のルパンのライブのYoutubeがのってました。あるとフルートが尺八にしかきこえない演奏。でもルパンのテーマの主旋律は、サックスがやってました。つまり中川さん、完全に効果音。フルートは音楽の部外者ですね、あいかわらずww

そういえば、てっつが電話で、僕もアメピグにいます、というので検索したら、いたいた。そのあとピグとも申請したら、私の部屋に初訪問したてっつの図は写真です。てっつがかわいくみえる、ピグおそるべしwww

ところで、9月8日に、スイスのホテルとお城のオーナーが、上海万博のついでに来日して、ホームパーティーするよ。モントルージャズフェスの委員だそうで、部類のジャズ好き。

残念ながら当日、デモ演奏するギターがみつからなかったんだが、だれかモントルー一緒にでない?www

今夜は関内JazzmenClubライブ!

2010.08.11

MIXI落ちてるからこちらへ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100811-00000544-san-soci


今夜は関内JazzmenClubライブです。
スタート8時予定です。
Jazzing Flute Forest


日本にはびこる気色悪い「なんちゃってジャズフルート」を蹴散らすため、きょうも戦いますwww

http://www.sunamajiri.com/

殺気立ってるようで意外と楽しんでます。

2010.07.15

行く手をあけてもらって、トランス状態にはいるのもよいが、行く手をこれでもかとふさがれて、殺気立つのも、けっこう楽しめてしまったファーラウトライブでした。

Faroutで久々にFlute Madness

2010.07.14

昨夜は横浜ファーラウトで、久々にFlute Madnessライブでした。3ヶ月ぶりぐらいでしょうか。

このライブは、とにかくリハとか選曲という宿題をしないで、その場で狂気にいたれるかどうか、ってなかんじです。

序盤、吹き始めから数分でチューニングがだめになってきました。どうも最近、パウエルでチューニングがうまくいかなくなってきています。とくに冷房のシーズン、非常にあぶない。

まあそれはおいて、いきなりはじめたYou Don't Know Love Isですが、ちゃんとついてきてくれましたねwww

美容院にいった直後なので、天使の輪っかもみえますね。

きょうはレポ前半ということで、もう一曲はオールブルースを。

ホムペリニューアルオープン!

2010.07.08

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あちーですね。もうそのフレーズしか浮かばないです。

やっとサイトのリニューアルがほぼ完了。予算がなくデザイナーさんお願いできなかったので、古いビルダーで自作となり、なかなかリニューアルオープンにならなくて、逆効果でしたがwwww

文章は加筆に加筆をしてるため、かえって言いたいことがぼけ始めてるので、また1から書き直すかも、なんですが、とりあえずデザインのお披露目ね。

教室後半と英語ページとリンクページはまだ未着手だったりしますが・・・・。

性同一性障害もカムアウト。ただし、わたしは女の子になっているときは一切ジャズができなくなります。ジャズになってるときは、やたらと男気。

それでデザインにそれを反映させようといろいろ腐心。うさぎ年だから、うさちゃん大好きなんで、いっぱいうさちゃん抱っこして寝てますが、一方で笛吹いてるとインディアンに見えるといわれる。それをモチーフになんとか、デザインしてみました。案ができるまで一週間ぐらいかかりましたがwwww

プロフは教室などは、まだ言い足らないので加筆しますが、とりあえずオープンなのです。

http://www.sunamajiri.com/

携帯ページも新設しています。MIXIからは変換がはいるので、直接QRコードなどで開いてくださいね。
http://www.sunamajiri.com/m/top.html

ついに、レッスンだけが収入源になってしまって、遊びで吹いてられなくなったからね。

楽器屋さん系や、ジャズスクール系のレッスンで、ジャズフルートができるようになった人、わたし一人も見たことがないのです。まして、日本でジャズフルートといってる方々の音、気持ち悪くて聞いてられない。そのあたりを、遠まわしに触れたつもりです。というか喧嘩売ってるのかな?wwww

うちのフルートレッスンは、その意味で、革命的なことになってしまうのだとか。ふつうのことやってるだけなんですけどね。それほど日本でジャズフルートやそのレッスンが、へんてこだってことなんでしょうね。困ったことです。

とにかく日本のジャズでは、フルートだけ野放図な気持ち悪い音楽になってしまっています。ジャズの曲をやればジャズでは許されないのです。いやわたしは許せん。フルートはとくにリズムなんですが、ジャズの基本のないフルートを、これからじわじわ締め出していきます。あれだけは死んでも許せん。

さて、レッスンとホムペづくりで疲れて、最近寝不足だったのもあいまって、きょうは久しぶりに12時間以上ねてしまいました。もちろん熱くて細切れにおきてるんですが、疲れて起き上がれない状態。

しかし、たまに長時間寝るたびに、腰がぎっくりっぽくなります。元々布団が好きでベッド嫌いなんですが、5年前骨折で数ヶ月入院してて退院したとき、急遽病院から通販で調達した安物ベッドなのです。

おきてから一時間で腰が悪化しはじめてるので、整体にいくか検討中。

(差異が)死んだ後、鳥(の反復)になれたか?

2010.06.30

前回は、テレビドラマが、明治以後の近代文学を総括しようとして、死んでしまったというお話をしました。推敲しましたので、もう一度、読んでいただけると幸いです。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1502632934&owner_id=6746584

ところで、なぜかテレビドラマと映画は対照的です。たぶん、映画が単発なのに対して、ドラマが連載という形式の違いからくるのでしょうが、日本映画は、ある地点で、現代音楽と結託して、フリーズしてしまいました。今はその後で、むしろテレビのほうがフリーズしているわけですが・・・。

たまたま、マイミクさんの日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1504130796&owner_id=24706476

に、オーレルニコレの武満徹AIRの動画が紹介されていました。Youtubeなんでもありますね。村松9Kを吹いてるそうです。この小品が武満の遺作となったのでしょう。遺作が必ずしも最終型ではないとはいえ、武満の捉える「日本」の音の最終型は、笛の音でなければならなかったのかもしれません。

ジャズという音楽も終わってしまっているんですが(というより差異から反復に突入してしまったんですが)、ジャズが差異だった最終型も、じつはジャズのメインストリームの楽器(ホーンやピアノ)ではなく、ジャズ楽器のアウトサイダーであるフルートだったように思えます。

それは、ジャズがトラッドからイディオム(コールされたら、どうレスポンスするかという)でがんじがらめになったとき、そこから逸脱するためには、笛の音を必要としたのです。

そのアヴァンギャルドはコルトレーンで有名ですが、そこから突出して差異化しているのが、ご存知エリック・ドルフィーのYou Don't Know What Love Isの名演です。

あの演奏では長い前奏がつきます。現代音楽のようですね。このまえのジャズバードライブでMCで紹介しましたが、あのエリック・ドルフィーのイントロは、オリビエメシアンを練習していて、ついやってしまった、という感じなのかもしれません。

私はメシアン的な差異化は個人的にあまり好きでないので、イントロつけるとしても、あれほど過激にはできないんですが・・・・(汗)。

http://www.youtube.com/watch?v=8e4JafZboy8


ヨーロッパ音楽にとっても、じつはフルートは部外者(アウトサイダー)です。フルート音楽をやる人は、フルートであらゆる表現を盛り込もうとするので、忘れてしまいがちなのですが、しかし、交響曲や管弦楽にとっても、あるいは室内楽にとっても、フルートは異質なポジションです。

しかし、そのクラシック音楽がドビュッシー以降煮詰まり始めたとき、打開させたのがフルート的な音色を、フルート以外のピアノでも表現しようとした、メシアンだったように思えます。これがいわゆる現代音楽というジャンルの起こりでしたね。

武満徹といえば、現代音楽の巨人で、民族性を超越してグローバルな音楽ですが、彼が最後に帰着したのはやはりフルートだった。そしてニコレでなければならなかった、という気がしました。

私、クラシックのフルートは好きでないのです。先程書いたように、クラシックにとってアウトサイダーのフルートのくせに、フルート音楽の人たちは、フルートですべてを表現できると過信してしまっている(フルートだけになってしまう人たち、音楽界の変人です)。

私の苦手なフルーティストの代表は、ジェイムズゴールウェイです。彼はフルーティスティックすぎて、音楽をデフォルメさせてしまう。フルートの存在を突出させようとして、音楽を歪める代表格です。フルートをひけらかすために音楽を止めてしまいかねない。あれは音楽に聞こえません。

そこをいくと、ニコレというフルーティストはフルートのなんたるか、をわかった上でやっている。彼の無伴奏バッハものは、フルート音楽の頂点でしょう。

ちなみに、クラシックという点でも、フルーティズム(フルートのウマさ、存在感)という点でも、ヒューバートローズのほうが、フルートは上手いと思います。フルートが弾き飛ばされるはずのところで、彼はしっかり存在できるし、彼の超絶的なアティキレーションを真似できるフルーティストは世界にはいないと思います。

フルートは、アンブッシャーや歯並びという口腔の向き不向きに左右されますので、よほどフルート向きな身体をしてるのかもしれません。一日12時間は練習しないと維持できないので、ヒューバートローズはツアーをOKしない、というので有名ですが、練習だけではないと思います。

そのヒューバートローズは明らかに、エリック・ドルフィーを打ち消そうとしてますよね。意識的だと思います。整理すると、エリック・ドルフィーはジャズのイディオムから自由になろうとして、アヴァンギャルドをフルートで表現した。これはメシアンなどもヒントにしないとならなかった。

ところがヒューバートローズは、フルート的に恵まれてたからか、それをしないでも、存在感を出せた。それがCTIサウンドをはじめとする、70年代以降のジャズシーン、つまり「反復性」を重視した音楽です。ヒューバートローズ的なフルートは、CTI的な反復には不可欠ですから。

その同じ時期、じつは日本では、映画と現代音楽が一緒に仕事していたんです。たとえば、任侠物でも、大映のポルノものでも、ぜんぶ武満の音楽の模倣だらけ。大映の「おんな牢」という田村正和主演の女囚エログロは、武満的オドロオドロしい現代音楽満載です。地獄絵図ものなのですが、どうやら武満的世界は地獄を喚起するみたいです。

そして、日本の映画といえば黒澤ですが、彼の遺作だったかな?の夢という映画では、ロリコンがこれでもかと映像化されるのです。

このロリコンを表現するときに、武満的な音が必要になるのです。地獄の描写とそこからのカタルシスとしてのロリコンなんだろうか?と思えるほどです。NHKが武満が亡くなる直前だったかに、武満の映像詩という番組をつくったと記憶していますが、これもメシアン的な音楽で、日本の少女を映像化していました。

つまり、日本では映画はロリコンに帰着してフリーズしてしまいます。まさに少女の静止画が日本映画なの?とおもえるぐらい。私がピグモン系とよんでるジャンルですね。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1469684413&owner_id=6746584

それとは逆に、70年代から日本のテレビドラマは成熟し始めて、ストーリーの可能性に向かったのです。このテレビドラマによって、各民放は各々のタッチを確立して、日テレらしさとか、TBSらしさ、とかいう具合になっていった気がします。

その日本の民放テレビらしさのようなものが、前回の日記の通り「彼女が死んじゃった。」で、まさに死んじゃった、ということなのかな、とおもいました。そういうパースペクティブが見えてくるんです。

ところで、現代音楽の一つの頂点武満が、笛の音によって差異を極限まで見出そうとしていましたが、同じく映像と無縁でなかった他の作曲家は、意外に反復に落ち着こうとしていました。

私の好きな映像に、日本空からの縦断というシリーズがあります。電通かなにかが趣味的に制作した作品で、空撮画像に各巻別な音楽家を起用して映像詩化させようとしている。電通の誰かがこういうのが好きだったのでしょう。九州の巻は、なんとキース・ジャレットのオリジナルソロピアノでした(あまりよくなかったんですが)。

少女や女性をオブジェにしようとした武満や黒澤とちがって、鳥になって日本に郷愁するんです。風景を見る方が少女を見せられるより、よほど萌えます。自分が女性になれるんですから。

空から縦断のサントラで、私が好きなのは、この服部克久の反復しはじめようとする音楽です。CD化されてないようで残念ですね。日本の田舎の風景を空から眺めて、独特な郷愁の渦に囚われていきます。地獄から天国に解き放たれるようでクラクラします。

笛で鳥を模倣して、音楽を差異化しようとすることと、鳥そのものになって郷愁を反復し始める音楽。なんか妙な邂逅ですね。鳥になるために差異化するのか、鳥のつもりで反復するかという。坂本龍一教授のスコラという音楽番組が強調していたように、今の音楽はすべて反復です。つまり鳥になりきらないとならないのです。

たまに共演させていただく北條直彦氏は、芸大作曲出身の現代音楽の作曲家でもありますが、数年前私がフルートを吹いていたら、30年ぶりに中川昌三がきてしまった。彼は私を見るとフルートをしまって、サックスばかりふくようになってしまったんですが、北條さんが中川氏のために現代音楽のフルートを書きたい、というので、いろいろアドバイスを求められたことがあります。とくに武満的なフルートの現代奏法の記譜法の問題など、いろいろ質問されました。

中川氏といえば、おそらく天才的な現代音楽のフルーティストでしょう。彼にしか出せない音がありますから。それで、北條さんが中川氏と、現代音楽のプロジェクトをスタートさせたようなのですが、異音となるように、差異化してほしくない、というのが個人的な見解です。うちのお弟子さんが、中川さんのお弟子さんでしたが、ルパン三世のサントラとかで、尺八のようなフルートを吹いていたっていうんですけどね。それより、反復してれば自然に鳥になるのですから。

ちなみに、フロイト的に、飛びたいという夢は、欲求不満らしいので、私やばいのかしら?

さて、木曜は母と横浜ららぽーとというところにショッピングです。商品券をもらったんですが、そこでしかつかえないらしくて、ドライブがてらいかねばなりません。母はいま代車を借りていて、そちらのほうが運転しやすいものだから、遠出をしたがっています。その帰りに、横浜ソフマップでIPADを予約するといっています。

あいつらがきた。寝起きチェンジ付き!

2009.04.03

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きのうは、朝の10時ぐらいまでいろいろやっていて、それからねたのだが、5時から生徒さんのレッスンを完全に忘れていた。どうもエープリルフールの1日以来、頭がお花畑だ。

顔洗ってマリーにかけつけ、ジャズ初心者の方のレッスン。

ところが、起きて何もたべてなかったので、終わって7時ごろに猛烈におなかが空いた。

夜はマリーの中屋川久保セッションで、お店の手伝いのバイトの予定だったので、どうせ吹かなければならないとおもって、あまり胃に入れたくなかったのだが、飢餓感にあらがえなくなり、駅のほうのオリジン弁当へ。

とんかつ弁当を買ってマリーに戻ると、ピアノの阿部っちがいるではないか。ありゃ? というと、今日俺ってwwwww

ということで、2日のマリーセッションは、ファーラウトのカルテットメンバー勢ぞろいである。

まずはオリジナルトリオでの演奏、いやー、阿部さんますます冴え渡ってうっとりきいていたのだが・・・・・満腹感からこんどは急に睡魔が。

セッションは、ドラム3人、ベース1人の参加者でぶっ通しで続いていたのだが、そろそろ阿部さんを休ませないとということで、ピアノレスでなんかやってと、起こされてしまった。

寝ぼけ眼で26-2といったのがいけない、はじめたはいいがリフがおもいだせんww、上田さん4万のベースなのに、うなりまくってたり、まあリズム陣がすごすぎで、次第に脳内がおき始めるものの、寝起きチェンジな演奏に。

いやーあいつらすごいリズムだなあ。フルート一本でよく相手してるわ私。

今年大学にはいったベースのりょうすけ君が、中学の同級生だったというドラムのO君をつれてきた。かれは立川とか中央線のほうでセッションホストをしているドラム。なかなか冴えている。

彼ら二人と阿部さんと私でAlone Togetherを。若さがすごい。わたしゃ出がらし。


おかげで家に帰ってそのまま横になってしまった。そのためにいまになって目が覚めてしまった。おなかすいた!

なお、こいつらとのライブは、テポドン次第なきもするが、来週火曜日表参道である。東京が残っていたらみんなでパーティー!

♪ 04/07 火曜 表参道Jazzbird (03-5474-2702 begin_of_the_skype_highlighting 03-5474-2702 end_of_the_skype_highlighting)
http://www2.ttcn.ne.jp/~jazzbird/
19:45~ Flute Madness Live
  Fl 大本薫 PF 阿部紀彦 BS 上田基 DR 中屋啓之 ゲストVo ライカンこのみ
  ミュージックチャージ \2000

エープリルフールセッションでした。

2009.04.02

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昨日のエープリルフールは、ピアノのコジコジさんと、ベースの所長さんにお願いして、ブランクデーセッション!

8時前にマリーにはいると、所長さんと小野さんがカウンターで哲学討議中!

さらに、準備をしていたら、ベースの上田さんが、息子さんと楽器を運び込んできた。

ありゃ??? なんでいるの???? というと、ありゃ? 中屋川久保セッションじゃなかったでしたっけ?と上田さん。それ明日、というと、あちゃーエープリルフール?って。

それでみんなで遊ぶことに。ドラムの上野さんも遊びに来て、なぜか私がセッションリーダーでしきる羽目にww

まずはオリジナルトリオでSolar.

ギターのお客さん交えてSoftly

フィナーレでBille's Bouns

木曜はマリーの中屋セッションです。

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